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そして、ライブと読書の秋…

Posted satoko :2013.09.24
IMG_7926.jpg


ナイスラウンド。
わたしだ。

みんなさん、アルバムを聴いて、弾を詰めて、爪を研いで、首やおしりを洗って、
ポーカーなどたしなんで、
ナイスハンド!
などと仲間内で讃え合いながら、
ライブの準備しておりますかい?
(タイタニックのディカプリオ的な感じ)

ディカプリオは、ポーカーに勝ち、
軽い気持ちでタイタニックに乗り込み、
死にました。
しかしみんなさんは、安全な船に乗るので、安心ですよ!
(タイタニックの船長も沈む前に同じ事を言っていた)

死ぬかも知れないけど、
運命の出逢いがあるかも知れない…。
そんな時、あなたならどうしますか?
(うるせーよ)


…ライブに来なきゃだめですよ?
(強要したい)


だって、曲順も決まって、
今わちゃわちゃとワンマンツアーの準備をしていますが、
絶対やばいよ!

おれらこんなセトリでライブやったら死ぬかもわからん。

だので、次がないかもよ?


着々と計画が進んでおる。
おれら非常に少人数でなんでもかんでもやっているので、
多少至らないところもあるかもだけど、
その辺は、
すぐさまわしのTwitterや、
このホームページのコンタクトってところや、
Facebookのアンタタチバカネ!
ボタンをクリックして教えてお。
(そんなボタンはない)

とにかく、たのしみすぎ!



そして、
明日は、待望の本の発売日であーる。

わたし、ドキドキしておる。

「たった、少しの覚悟で冒険するドラゴン。」

ちとタイトルが長かったんですが、
一言でどんな内容か説明する事は、非常に困難を極める。
ので、
見て頂くのが早いのですが、
黙って1680円払わせるのもあれだものね。

出来る限り説明しようと思う。
一言では無理や。
加藤ミリヤ。

長々説明するおー。



まず、なんで本を出す運びになったかと言うと、
きっかけはドリのお2人って事になる。

おれは昔からアートが大好きすぎたので、
国語と図工と美術の成績だけはいつも良かったのだ。

そいで、学生時代は、
夜な夜な恥ずかしいポエムを書いたり、壮大な絵を書いたりして、
翌日になって、
ナニヨコレ!
などと言って、恥ずかしくなって捨てる作業を繰り返していたわけ。

そんで、そんなおれが、
寿司屋で偶然マサさんと知り合い、
マサさんを通じて、
リハスタでみーみーと知り合い、
DCTに雪崩れ込み、
ある年の5月…。


みーみーの誕生日プレゼントを何にするかで、
おれは悩みすぎて頭を抱えていた。

どうしておれは、
なんでも持ってるひとに、
素敵なプレゼントがしたいのだ!
てか、みーみー優しいからなんでも喜んでくれるに違いない!
けれど、
なんでも持ってるから要らないもんあげてもしょうがないし、
かといってなにがいいだろう、
野生のリスを捕まえてきてドングリとセットで献上するべきなのか?

などと軽いパニックに陥った。
そして、考えたあげく、
絵をプレゼントしたのだ。

体積少ないし!笑
やだかったら捨てれるし、いいかなーと。

そしたら、
うっすら瞳を涙に濡らしながら、みーみーは喜んでくれた。

なんて優しい人なんだ…。
おれみーちゃんすちー。


というわけで、
そこからは毎年誕生日プレゼントには絵を添えるようになったのだけど、
毎年絵を見る度に、
ちゃんと絵をやったらどう?
と勧めてくれていた。

そんで、マサさんも、
この日記を見てくれていて、
おもしろいから、
おまえ文章でなにかした方がいいよ、
と勧めてくれていた。


だので、おれはぼんやりと、
将来は絵本描いて夢の印税生活をしよう。

などと思い始めていた。
これが世間で言うところの、
「思い上がり」
てやつだぜ。笑
ありもしない翼で飛ぶのさ…。


そんで、
なんかある日突然マサさんから、

「おまえ、絵本で夢の印税生活っていつも言ってるけど、それってまじか?」

と聞かれたので、

「え?あ、ハイ!まじです!」

と答えたら、
来週、ヨヨヨが絵本のひと連れてくるから、
おれ手伝うから、作りなさい。

的な、あり得ない仕事の早さで、
絵本制作のミーティングが決定!
(ヨヨヨは、日本テレビのマサさんのマブダチ)

そいで、
絵本のミーティングになったのはいいけれど、
おれは、そのとき、
ひとに見せてもいいような作品が、うんこについての話しかなかった。

だので、
そのミーティングでは、
DCTの人(味方)がふたりと、ヨヨヨと、
出版社の偉い雰囲気の人たちが三人来ていたが、
手元に渡された資料は、
うんこについての話しかなかった…。


準備不足が、なにもここまで露呈しなくてもよいのではないか?
と、タジタジな中、
ミーティングはスタートした…。

…。
すこし不機嫌な面持ちで、
光文社の偉い人、米澤さんは、
(米澤さん、FLASHの編集長ですからね!)
重い口を開いた。

「推薦する方々が、才能ある素晴らしい人たちなのですから、
あなたも才能ある素晴らしい人なんでしょうけど、
あなたの作りたい本のイメージが、さっぱりわからない。
うちは20ページくらいの絵本は専門じゃないので、
うちとやるなら、200ページくらいの本を出すことになりますけど、
どんな本にするつもりですか?」


…エーーーーーー!!!
そうなの?
まじかっ!
おれは20ページくらいの絵本を出すつもりだったのに!!!!
うんこで200ページはきびしいわ!
まじかっ!(´Д` )
全くの無知ですいませんでしたぁ!!!!
まーじーかーあー!(´Д` )


と、心の中で思ったが、
周りを見回すと、
たくさんの立派な大人たちが、
おれなんかの本を作ろうと集まってくれている。
もう後戻りはできねぇ。
ネバーターンバック。

だので、おれは、
「逆にどんな本がいいですか?」
と、必殺質問返しでその場を乗り切ろうとした。


すると米澤さんは、
「売れる本です。
いい本は、たくさんあるけれど、
たくさんのひとにその良さがわからないと、それはいい本になりきれないからです。
毎週沢山の新刊が出て、
多くは本屋の片隅で忘れ去られてしまいます。
手に取って読んでもらえないと、作る意味がない。
やはり、言い方は悪いけれど、一万部作ったら、一万部売れる本が、僕は作りたいです。」


と、ゴージャスな正論をこんなおれみたいなチンチロリンに浴びせた。


ギャーーーーー!
石鹸で手を洗われた時のばい菌並みに頭の中でおれは苦しんだ!
ダメダァ!!!!
一万部無理ダァ!!!!
今のおれのポテンシャルでは、
3人くらいがクスッと笑うのが限界だー!


だので、
おれはコホンと咳払いをして、

「では、二週間、
一万部売れる本について、考えて来ます。」


と言って、その場は、かろうじて幕を閉じた。


そして、焦りと不安を抱えきれないほど抱えたおれは、
その足で本屋さんを回って、
今どんな本が売れているかチェックし、
本が好きな友達全員に、どんな本がアツイか聞いて、
あらゆる形でアンケートを取ってみた。

そしたら、
やはりと言うべきか、
どうしても、
ネコとラーメンがアツイ。
そして、
自己啓発本がアツイ。

との事だった。

こりゃぁ、おれの出る幕じゃないのか?
…だって。
…だって…!



だので、二週間後、
おれは正直に、
一万部売れる本が思いつかなかった。
と言おうと、
重い足取りでミーティングに向かった。


そしたら、ミーティングに来たみんなさんの様子が全く変わっていた。

というのも、
おれが所属する事務所、DCTのひと(味方)が、
二週間前のミーティングの帰りに、
うんこの話だけをされて帰されるなんてあんまりなので、
みんなさんに、
ファジコンのアルバムを渡し、
さらに、
ちょうど「裏ワン」っていう、ドリのツアーやってますから、
サトコも、こう見るとアホのチンチロリンですが、
ドラムを叩けば少しはましなので、
観にいらしたらどうですか?
と、みんなさんを、裏ワンに誘っていたのだ。


そして、米澤さんは、
アルバムを聴いて、
裏ワンも観に来てくれて、
更にはこの日記もちゃんと読んでくれて、
その時は読まなかったうんこの話も、後でちゃんと読んでくれていたのだ。

そして、
わたしが詫びる間もなく、

「あなたおもしろいから、
あなたの好きな本作りましょう!」

と言ってきた!笑

えぇ!!
とびっくりしていると、

「売れる本が作りたいですよ。
でも、そんなの、誰にもわからないんです。
売るつもりで、好きな本を作る事しか出来ないんですよ。
わたしは二週間前はあなたの事をよく知らなかったし、
あなたもどんな本が作りたいかよくわかってなかった。
でも、今はあなたが面白いひとだってわかった。
だから、これから担当をつけて、作るんですよ!」


エーーーーーー!!!?
てな感じで、
たった、二回のミーティングで冒険する事が決まったおれ!

そっから、
米澤さんが担当のひとをつけてくれて、
すごい早さで本の制作は始まった。


その担当のひとがまたすごいひとで、
キョウゾウさんというひとなんだけど、
昔、13星座って流行ったじゃん?
蛇使い座が入るやつ!
あれを世に送り出したひとで、
最近だと、
おみくじみたいな本が流行ってるじゃないですか?
好きなページ開いたら、そこにその日の運勢が書かれてる的なやつ。
それもキョウゾウさんが世に送り出し、
ミリオンセラー出しちゃってるし、
その本のタイトル
「猫の魔法」てゆーんだけど、
やはりネコか!
だし、
50歳からイギリスに留学しちゃうような、不思議な英国紳士だったのだ。
しかも言わずもがな、特技は占い。笑


そんなすげーキョウゾウさんが、
なぜおれなんかの担当をする事を承諾したのか疑問だったが、
後から聞いたら、
うんこの話が面白かったらしい…。笑

世の中、誰に何がウケるかわからんぜ、ホンマ。

そいで、
キョウゾウさんは、
出逢った日にまず、こう言った。


とりあえず、
未完成、完成に関わらず、
あなたの作品を全部見せてくれませんか?
てゆーか、パソコン渡しなさいくらいの勢いですよ、笑。
全部見せなさい。


ウソーン!
と思ったけど、
不思議となんだかうれしくて、
恥ずかしくなく、
作っていたあらゆる全部を、
かなりの分量だったけど、見せた。


それを一週間くらいかけて、
キョウゾウさんは全部見てくれて、

こう言った。

「三冊作ろう!」


…エ?

「サトコの作品は、絵本も素晴らしいけど、特に詩が素晴らしいよ!それに、普通の文章もなかなかよかった。
だから、絵本と、詩集と、エッセーを作ろう。
つまり三冊!
というか、詩がいいねぇ、これで食えるよ、絶対!」


てな事を言われた。
…キョウゾウさん、おれ、恥ずかしながら、
もう詞で食ってるわ…。笑



うれしいけれど、
現実的に、いきなり三冊作るには、
その時ROCKSの製作もしていたので、
大変だと言う事で、
でも、デビュー作なので、全部やりたい!
ってな感じで、話が二転三転して、
一冊にその三つの要素をすべて入れる事にした。


そいで、いつか本を一緒に出そう、と、夢を語らってきた親友、
いっちゃん
(ファジコンの3rdアルバムからほぼすべてのアートワークをやってもらっているグラフィックデザイナー、兼、中学の先輩、兼、妹の元旦那、笑)
に電話して、

ねー、本つくろー。

と誘うと、

うん、本つくるー。

となり、
忙しい人気デザイナーのいっちゃんは、
一人で200ページは大変なので、
助っ人に、岡田独歩氏
(昔一緒に富士登山をした仲間のデザイナー、兼、画家)
を呼び、
おれが作ったものを、2人でかっこよくしてくれて、
キョウゾウさんがチェックして…。

てな感じで出来上がった。


なんつーか、
長々書いてるけど、へーき?笑

あともーちょいで、発売に至るから、
あとちょいだけ読んで!笑


そいで、
その出来た本が、
「たった、少しの覚悟で冒険するドラゴン」
です。

ハードカバーの最安値を、米澤パイセンのパワーで実現して、
1680円で発売出来る事になりました。

本当は、安いから、ソフトカバーにしようと思ってたんだけど、
Twitterで、みんなハードカバーをキボンヌしていたからさ。
絵が入るし、綺麗に保存できたほがいいものね。


こんなかんぢで、本がでけて、
明日発売や!


この本を作ったおかげで、
米澤パイセンとキョウゾウさんは、今では、
友達の少ない、人付き合いが苦手なおれの、
数少ない飲み友達になってもらってます。

友達は出来るし、
本は出来るし、しあわせね。


肝心の内容ですが、
目次を、ちょっとした説明付きで載せると、

●まえがき

●ドラゴン1
(表紙にもなっている、ドラゴンのお話。
絵本として、絵を楽しんでね。)

●ドラゴン2
(表紙にもなっている、ドラゴンのお話。
こちらは挿絵もあるけれど、文章として楽しんでね。
これがいわゆる、
本を作るときに最初に持って行った、うんこの話です。笑)

●詩集
(27編の長短さまざまな詩、キョウゾウさんは、この部分を推していた。)

●エッセー
(これは、いわゆる、この日記に毛が生えたような感じの、フリーな文章です。
てか、エッセーって、自由に書いた文章の事なんだって、知ってた?
おれ知らなかった。)

●くじら
(くじらのお話です。
これも絵本として描いたお話なので、そのテイで楽しんで頂ければ…。)

●あとがき


的な内容になっておりまする。
盛りだくさんだから、
絵本の部分だけ見たり、
詩の部分だけ見たり、
エッセーの部分だけ見たり、
ちょこっとずつでも、楽しんでもらえると思いまする。


うわー。
本の説明てむずけしーにゃー。
むずけしっ!

てか、いきさつを説明すんのが長かったな…。

でも、ここまでふんじばって読んでくれた人は、
もう、どんな本なのか、
ぐうの音もでねーほどわかったと思うぜ。

明日発売!
シクヨロ!


本屋さんで買うもよし、
DCTストアでサイン入りを求めるもよし、
ライブで買うもよし!

すべてのひとにとって、いいかどうかはわからないけど、
退屈はさせないよ。


では、
感想待ってるおー(´Д` )

あー楽しみだー。


タッタ・スコシ・ノ・カクゴ・デ・ホン・ヲ・ダス・サトコ

写真は、読書のお手本です。